【追記あり】いよいよ撤去に目処か? 菊水山駅が遂に廃止に!
このブログでは滅多に呟かない(というか初めての?)鉄道の話題。
先日、関西の鉄道界に「遂にこの時が来たか!」と思わせるニュースが飛び込んで来ました。
2005年の休止から13年。
神戸のかつての秘境駅に、とうとう廃駅の時が訪れることが、神戸電鉄から公式に発表されたのです。
【リンク】神戸電鉄・公式ニュースリリース「菊水山駅の廃止について」
神鉄の廃駅といえば、新有馬駅が1975年の休止から2013年の廃止・撤去まで、実に38年も休止状態にあったことはまた有名な話ですが、
今回の菊水山駅は、休止期間は13年。営業休止から廃止までの時間が新有馬駅に比べて短く、意外であると同時に少々拍子抜けな感じもしてしまいます。
聞くところによれば、神鉄がこれまで菊水山駅を廃止にせず休止のままとしていたのは、神鉄にとって撤去費用の捻出が容易では無かったからだとか。
それが今回、廃止に踏み切ることとしたのは、撤去予算にとうとう目処が付いたからなのでしょうか……
(ただ、確か とある新聞によると、神鉄の話として、残されたホームの存廃は今後検討する、と読んだように思います)
駅の開設の方はというと1940年と古く、開業から廃止まで実に78年の歴史。
なぜ乗降客も周りに人家も無い所に駅を設け、21世紀の現代まで存続してきたのか?
特に、駅開設の理由については一般的には良く分からないとされることが多いようですが、そんな関西きっての秘境駅にも、遂に今日限りで終止符が打たれたのでした。
現役当時の菊水山駅。下の写真と休止前後の様子を見比べてみるのも興味深い。
(Wikipedia『菊水山駅』より引用:By もんじゃ - 投稿者撮影, パブリック・ドメイン, Link)
休止後の2017年6月撮影。上の現役時の写真と比べてみると、ベンチや外灯、奥のホーム端の出発確認モニター等が撤去され、奥のホーム柵がすっかり錆び付き、右上端に信号装置が設置されるなどの変化が確認出来ます。
現役時の駅入口。左の構内踏切や中央の「用途不明」のプレハブ等の存在が確認出来ます。
(Wikipedia『菊水山駅』より引用:CC 表示 3.0, Link)
休止中の2017年6月の写真を見ると、上の写真の構内踏切一式や例のプレハブは撤去され、両側の旧踏切出入口にはロープが架けられていました。ただ、ホーム上屋は残されています。
次回書く記事もまた鉄道の話題にしようと思います。たぶん。
【以下5/28追記】
駅の正式廃止から2ヶ月が経ち、あれから駅跡はどうなっているのか、先日少し見に行ってきたので簡潔にリポートしておきます。
なお、暗い時間帯に撮影した動画から画像をキャプチャしているので、画質が少々悪い点はご了承下さい。
以下5月下旬撮影。
鈴蘭台寄りのホーム跡の様子には特段変化は無く、右側赤丸部分のホーム上屋も特に手を付けられることなくそのままになっています。
しかし鵯越寄りでは変化が。やはりホーム端部の撤去作業が一部で始まっており、この画像の左ではホームが簡易的な白い板らしきものに置き換わっているのが確認できます。
鵯越寄りの更に端の方では、ホームが骨組みだけの状態になっている箇所もあり、左では鉄骨組みが、右では細い骨組みが露わになっています。
予想通りホームの撤去作業が始まった菊水山駅。
今後もしばらくは状況の変化が続きそうなので、時々見に行ってはこの記事に加筆するなどして報告していきたいと思います。