【近鉄】「急行l三宮」の方向幕が謎すぎる。
皆さんご存知の通り、
・そもそも阪神線内でも急行は神戸三宮まで行かない
にもかかわらず・・・
↑問題の方向幕。実物の写真は持っていないので、実物と同仕様の「ミニ方向幕」で。左端に小さくある通り、近鉄車(阪神相直対応)の方向幕の「79番目」に入っているらしい。
……何のために入ってんだこれ……??
もちろん、近鉄線内から阪神神戸三宮まで直通する「急行」は、臨時ですら設定されることはありません(そして設定するメリットも恐らく無い)。
↑幕を裏から見るとこんな感じ。幕のバーコードは右端に見えている通り。
しかも、近鉄の「急行」幕と阪神の「急行」幕は、書式が違っているのですが(阪神の場合、[急行l三宮]のように、「急行」が白地に赤文字、そして丸ゴシック)、
近鉄書式はこのように用意されているのに、阪神書式は(快速急行のようには)全く用意されていません。
直通幕なのに・・・ そこは直通の急行列車が無いことに準じて・・・(?)
しかもこの「急行l三宮」……
近鉄(阪神相直)の増結車には、ご丁寧にも「この車両 尼崎 まで」のバージョンまで用意されているのです。
↑「この車両 尼崎 まで」バージョン。幕番号は「80番」で、先ほどの幕の次に入っている。
……わざわざ尼崎での切り離しまで想定していたのか……
……そこは何とまあ律儀にも……
↑「尼崎まで」バージョンの裏側。幕のバーコードは右端の通り(←何かの資料として役に立てば…)。ちなみにこの次には「快速急行l京都」が入っており、幕の末端には珍幕が集中している。
一体なぜこれらのような幕が入っているのでしょうね??
阪神なんば線が開業する前、運行する列車が決まっていなかった時に、急行も直通することを想定して入れられて、開業後もそれらが引き継がれたまま……とか?
それとも、何らかの理由で近鉄車を阪神線内だけで運用する必要性が出てきた時のために……とか?
・・・でも、前者ならまだしも、後者だと最初の方で書いたことと矛盾してしまいますよね・・・
何はともあれ、将来のダイヤ改正でこれらの幕が実際に生かされる日が来るのか、それとも不要な幕として将来の幕交換の際に削除されて、白幕にされるか別の幕に差し替えられるかするのか…
色々考えると、何かと気になることだらけの幕ですね。
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ちなみに、ネット各所の情報によると、車庫内で実際に車両が表示していたこともあれば、きんてつ鉄道まつりで実物のカット幕が販売されていたこともあるんだとか。。。