バスまつり2023にて入手した紫幕(2012年製・交通局直営)の中から、幾つかのコマをピックアップして紹介していきます。
「京都市バス」
現行幕ではフォントが変わっただけでなく、英字表記や京都市交通局の局章が加えられています。
「[北1]北大路堀川・上堀川・紫野泉堂町・佛教大学・鷹峯源光庵・玄琢」
「[204]金閣寺道・西ノ京円町・堀川丸太町 二条城・烏丸丸太町・東天王町・銀閣寺道(北大路通へ循環)」
主要観光地を結ぶ主要系統の一つ。西ノ京円町ではJR嵯峨野線の円町駅と、烏丸丸太町では地下鉄烏丸線の丸太町駅と連絡していますね。
「北大路通へ循環」の部分は、更に古いバージョンの幕だと、写真のような白枠は付いていませんでした。
「回送車」
英字部分はこの幕では黒色ですが、更に古い旧幕だと紫色で刷られていました。
「[206]北大路バスターミナル・高野・祇園・五条坂 清水寺・博物館 三十三間堂・京都駅(千本通へ循環)」
これも主要スポットを経由する主要路線。京都駅では新幹線・JR・地下鉄・近鉄と接続しているのは言うまでもないでしょう。
「[205]四条河原町・洛北高校前・北大路バスターミナル〈まで〉」
四条河原町では阪急京都線の(京都)河原町駅と、北大路バスターミナルでは地下鉄烏丸線の北大路駅と連絡。
「まで」の部分は、かつては黄色い文字で「入庫」と表記されていました。
「[206]千本通・四条大宮・七条大宮 京都水族館・京都駅〈まで〉」
現行幕に変わる直前まで使われていた幕のため、「京都水族館」の表記が入っています。
「[京都駅 206]北大路バスターミナル・高野・祇園・清水道(清水寺)・博物館 三十三間堂・京都駅〈まで〉」
「[北大路BT 206]祇園・東山三条・熊野神社・京大正門・高野・北大路バスターミナル〈まで〉」
「[東山通 206]京都駅・博物館 三十三間堂・五条坂 清水寺・祇園・高野・北大路バスターミナル〈まで〉」
正直、上記3つの白枠206系統は、通常の206とどういう違いがあるのか、自身はよく分かっておりません・・・
「[北3]東元町・上賀茂橋・上賀茂御薗橋・柊野別れ・京都産大前」
「[北8]北大路バスターミナル・佛教大学・北山駅・松ヶ崎駅・修学院道・高野」
北山駅・松ヶ崎駅では地下鉄烏丸線と連絡。修学院道も叡山電車の修学院駅にほど近いですね。
「[101 急行]大徳寺・金閣寺・北野白梅町・北野天満宮・二条城・四条烏丸・京都駅」
北野白梅町では京福電車(嵐電)と、四条烏丸では地下鉄烏丸線の四条駅と阪急京都線の烏丸駅に連絡。
さすがは速達便の急行系統だけあって、金閣寺・北野天満宮・二条城や北野白梅町・四条烏丸・京都駅などの主要観光地や交通の要所・中心街を網羅していますね。
「[101 急行]北野白梅町・わら天神・金閣寺・千本北大路・大徳寺・北大路堀川・北大路バスターミナル」
先ほどの101系統の逆方面(途中から)。
「[直行]京都産大前」
「[直行]北大路バスターミナル」
上記の幕の逆方面。
「[100 急行]博物館 三十三間堂・五条坂 清水寺・祇園・京都会館 美術館 平安神宮・宮ノ前町 永観堂・銀閣寺」
先ほどの101系統とは幕のデザインが結構違いますね。
東山・岡崎界隈などの観光地のオンパレードであり、京都市バスの華となる系統の一つなのが窺えます。
「[100 急行]祇園・東山三条・京都会館 美術館 平安神宮・動物園・東天王町・宮ノ前町 永観堂・銀閣寺」
上記の幕の祇園より先。
「[二条城・金閣寺 Express]京都駅→二条城→金閣寺→北野天満宮→二条城→京都駅」(※「→」… 直行)
「[永観堂・銀閣寺 Express]京都駅→四条河原町→丸太町京阪前→(永観堂)宮ノ前町→銀閣寺→丸太町京阪前→四条河原町→京都駅」(※「→」… 直行)
上記2つは、この記事で紹介している方向幕の大きな見所の一つ。
紫の旧幕の中では特に新しく入れられた表示だと思います。
自分も初めて見て「こんなんあったんや!」ってなりましたね。
今はこれらの系統はどうなっているんでしょうね。
「[50]京都駅・四条堀川・二条城・堀川中立売・北野天満宮・立命館大学」
四条堀川も京福電車(嵐電)の四条大宮駅や阪急京都線の大宮駅に近いですね。
「[50]北野天満宮・千本中立売・二条城・四条堀川・西洞院正面・京都駅」
同じ50系統でも白幕と紫幕の違いは何なんでしょうね…… 白幕は臨時便とかでしょうか?
「[水族館シャトル]〈直行〉京都駅」
水族館シャトルはこの記事の方向幕の最大の見所の一つ。
紫の旧幕の最晩年に入っていた、かなり新しい内容のコマですね。
現在は京都鉄道博物館も結ぶ、系統番号付きの急行系統に変わっていたと思います。
「立命館大学前」
「佛教大学前」
……と、大学行きの臨時幕が続きます。
「[水族館 東山ライン]四条京阪・祇園(八坂神社)・東山安井(高台寺)・清水道(清水寺)・五条坂・博物館 三十三間堂・七条京阪・烏丸七条(京都駅)・七条大宮 京都水族館・梅小路公園前・梅小路公園」
「[水族館 東山ライン]烏丸七条(京都駅)・七条京阪・博物館 三十三間堂・東山七条・五条坂(清水寺)・清水道・東山安井(高台寺)・祇園(八坂神社)・東山三条・三条京阪〈まで〉」
水族館 東山ラインもまた、この記事の方向幕の最大の見所、かつ特に新しいコマの一つ。
くるっと回っている矢印が良いですね。
ご覧の通り、(当然ですが)梅小路地区と東山地区の主要観光地を見事に網羅しています。
ここまで長々と見てきましたが、京都市交通局はイベント等でのバス部品販売で、新しい内容の方向幕も出してくれるのはもちろん、汚れや傷みの少ないピカピカの幕を放出してくれることも多いのは、本当に最高ですよね。