アイルランドには日本製の電車が走っている。
以下、撮影は2016年6~10月。
アイルランドの首都・ダブリン(Dublin)とその近郊には、DART(ダート)と呼ばれる電化路線が走っているのですが、
そのDARTには、日本製の電車が走っているのです。
製造元は東急車輛(現:総合車両製作所/J-TREC)で、2000年頃に横浜製作所(現:横浜事業所)で製造され、順次アイルランドへと輸出されたようです。
現地へ行った際に乗車した時の写真を交えつつ、以下で簡単にリポートしていきます。
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↑こちらがその車両。首都近郊を走る電車とだけあり、普段は4~8両編成で運行されています。
↑別の角度から。側面はこのような感じで、日本の鉄道車両を彷彿とさせる要素が至る所に見受けられます。
↑車内はこのような感じ。ボックスシートは現地仕様のものですが、ドアは戸袋を有する両開き式で、日本の車両と同じタイプとなっています。
↑少し分かりにくいですが、ドアの足元部分(赤枠部分)にはLEDライトが埋め込まれており、足元への注意を促しています。
↑ドア上にはLED式の路線・停車駅案内が設置されており、どの駅に居てどの経路で行くかが表示出来るようになっています。
↑最大の見所は上の銘板。東急のマークと共に、2000年に横浜で造られたことが書かれています。「アイルランドで東急のマークを見るとは!」と随分驚いたと共に、えらく感動したのを憶えています。笑
↑車外連結面にも、東急車輛で造られたことを示す銘板が。
↑台車にも東急車輛(TOKYU CAR)の銘板が。この車両が日本で造られたことが至る所で示されていました。
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ちなみにその他の仕様として、制御装置はIGBT素子のVVVFインバーターだったように記憶しています。
あと、警笛の音に関しては、日本のような感じではなく、おもちゃのラッパを爆音で鳴らしたような、甲高い音でした。
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今後現地に行く機会がある方は、一度乗車してみて「アイルランドの中の日本」を体感してみてはいかがでしょうか。